INTRODUCTION

二人の画家、平山英三 (1933-2020) と平山和子 (1934-2022) が世を去り、早くも数年が過ぎました。
1970年代より子供の絵本と本の世界で活躍した二人は、
1987年に長野県黒姫へ移住後、和子の描く落ち葉の絵を英三が年に一日自宅で展示する
「落葉美術館」を開催し、静かな成功を収めました。　
生涯を通じて自然を見つめ
造形の世界を歩いた二人の画家を偲び、
二人が残した作品、特にこれまで未発表だった絵を多く集めた遺作集を刊行いたしました。